ところでこの定額制度、ジャストシステムの看板商品である「一太郎」ではなく、一太郎を影で支えるATOKからスタートさせたことには大きな意味がある。「他に競争相手がたくさんいる製品だったら、月額利用料金の価格競争が起こる可能性があります。しかし、ATOKは競争相手がいなくなってしまったんです」(佐藤ビジネスオーナー)。
確かにかつては存在していた日本語変換システムの多くが開発をやめてしまっている。一太郎のようにワープロソフトは海外から対抗製品が入ってくることはあるが、日本語変換システムに関しては海外からの参入はない。
「そういった状況を考えたからこそ、ATOKでは定額制度をスタートさせるという決断ができたんです」
今後、ジャストシステムが他の製品でも定額制度を実施するのかは未定ということだが、定額制度をATOKからスタートさせたのには、「競争相手がいない」という背景があったことが大きいようだ。
なるほど。
そういやFEPパッケージ作ってるメーカーって確かに(事実上)ジャストだけになっちゃったね。